移住と除染

福島第1原発が立地する大熊町。町全体が20km圏内の警戒区域に入り、町民全員の避難が続いています。 11月20日に町長選が行われ、「しっかりと町の除染を行い、住民が生活できる環境を作ることが最優先の課題」とする現職候補が…

福島とチェルノブイリの年間1ミリシーベルト

今、福島の人たちは、まったくひどい状況の中に住み続けることを強制されています。 国が発表した年間1ミリシーベルトという除染のための基準。『汚染状況重点調査地区域』という難しい名称が付いていますが、簡単に言えば、福島第1由…

安斎育郎さん、室井佑月さん、今こそ一言を!

10月17日の『あさイチ』に、ゲストコメンテーターとして出演したのは、放射線防護学を専門とする安斎育郎さん(立命館大学名誉教授)と作家の室井佑月さんでした。 「これは絶対!」という勢いで示された、首都大学東京の福士研究室…

NHK『あさイチ』の怪

NHK総合、朝の人気番組『あさイチ』で「放射能大丈夫?食卓まるごと調査」が放送されたのは10月17日のことです(私は、偶然だったのですが、リアルタイムで見ました)。 福島の2家族を含む全国7家族の一週間分の食事に含まれて…

セシウム137とカリウム40

昨日、セシウム137の内部被ばくに関する注目すべきニュースが伝えられました。 『セシウム検出の子ども274人 南相馬市が検査結果公表』【河北新報10/29】 例によって、「低い数値で、緊急治療を要する子どもはいない」と発…

思わぬところから… 忍び寄る放射性物質の恐怖

お茶の一件に始まった思わぬ植物や農作物の放射能汚染。 特に空間線量の高くない場所でも、植物の特性や成長期との関係で一気に放射性物質が濃縮されることを私たちは知りました。お茶の木は、新芽を出す直前に、葉から大量の放射性シセ…

放射線とは何か… あえて今、問い直す(2)

さて、放射線の種類によって、人体への影響がどう違うのか、それを再確認していましょう。 まず、核分裂生成物からの放射線です。前の記事で、ベータ線とガンマ線を出すものが多いと書きました。しかし、ベータ線は大気中では数十センチ…

放射線とは何か… あえて今、問い直す(1)

分かったようで分からない放射線。3種類の放射線をゴッチャにして論じて、特に、内部被ばくを過小評価しようと動きがあります。これに対抗するために、今一度、放射線とは何なのかを問い直してみようと思います。 実は、放射線と一口に…

低線量内部被ばく/「毎日少しずつ」の恐怖

一日に1000ベクレルのセシウム137を摂取するのと、毎日毎日10ベクレルずつを長い間摂取し続けるのでは、どちらが怖いのでしょうか? 1000ベクレルと聞くと、一瞬、大きな数字に驚きますが、実は、後者の方がずっと怖いので…

海の生態系の汚染が本格化してしまった

やっと福島沖のプランクトンの調査結果が発表されました。 『プランクトンから高濃度セシウム』【NHK】 沿岸3kmの海域で669ベクレル/kg。高い数値です。 報道では、「スズキなどの大型魚」への影響を懸念していますが、プ…

日本国内の原子力施設一覧地図

日本にある主な原子力施設をGoogleマップ上にプロットしました。 【日本国内の原子力施設一覧地図】 商用の原子力発電所は、すべて網羅してあります。 GoogleEarth で閲覧すると、原発が、いずれも風光明媚な場所に…

自然放射線を理解する

当ブログに寄せられるコメントを見ていると、自然放射線に対する質問や意見が結構あるので、チャート式で、分かりやすく整理しておきたいと思います。   イラストを見て頂ければ、私たちが地上で受けている自然放射線は、大…

内部被ばくをどう評価するのか(2)

●体内にどれだけの放射性物質があるかは計測できない。 さて、体内に入ってしまった放射性物質の量や、そこから出ている放射線量を計ることはできるのでしょうか?ホールボディカウンターという機器があります。これは、身体全体から出…

内部被ばくをどう評価するのか(1)

東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授。7月27日の衆議院厚労委で、国のあまりに人の命を軽視した被ばく対策へ怒りを爆発させ、一躍有名になってしまいました。この日の発言で大きく取り上げられたのは、除染に関するもの…

外部被ばく線量計算機

被ばく線量の計算について、混乱が続いています。「自然放射線の分はどうするの?」「外部被ばくと内部被ばくって合計できるの?」などなど。 当サイトは、内部被ばくを外部被ばくと一緒くたにして、「シーベルト」で評価することに反対…