4号機 核燃料プールの危険性【1】

3.11から一年が経とうとしています。 福島第1の現状はどうでしょうか… 日本政府は無理矢理の「冷温停止宣言」を発しましたが、現実は、その言葉からほど遠いものです。 塩ビのパイプやホースをつないだ仮設の循環冷却システムは…

2号機の温度上昇と再臨界

2号機圧力容器内の温度が上昇し、大きな問題となっています。 いったい何が起きているのか… 不安に苛まれます。 しかし、一歩引いて冷静に見つめ直してみると、この問題、下手をすると東電に騙されてしまいかねません。炉内温度の上…

アーニー・ガンダーセン博士のメッセージ

アメリカの原子力研究者 アーニー・ガンダーセン博士が、年末に素晴らしいメッセージを発していました。 ■アーニー・ガンダーセン博士のビデオメッセージ 簡単に内容をまとめると、 ●福島第1の現場で何が起きているのか? 今後、…

ヨウ素131検出について

昨日から東京では雪がちらついてます。この雪から、ヨウ素131が検出されたとして、一部で、ちょっと騒ぎになっています。 ご存じ通り、ヨウ素131の半減期は8日ですから、福島第1で再臨界が起きていない限り、事故発生から300…

リフレッシュ・ローテーションの効果

今回は、当サイトの読者の一人、「世田谷の鈴木さん」から寄せられた試算とコメントを紹介してます。 内容は、『「リフレッシュ・ローテーション分校」による、Cs体内残存量の低減効果』というものです。 リフレッシュ・ローテーショ…

福島で放射性降下物(Fallout)が急上昇

福島県が調査・公表している『定時降下物環境放射能測定値』に、1月2日から3日にかけて、非常に高い数値が記録されています。セシウム137が252MBq/km2(メガベクレル/平方キロメートル)、セシウム134が180MBq…

元旦のスクープ

2012年元旦。朝毎両紙の原発問題を巡るスクープが印象的でした。 まず、朝日新聞。 『原子力業界が安全委24人に寄付 計8500万円』朝日新聞 原子力安全委員会の委員(班目委員長を含む)24人が、原子力関連の企業・業界団…

子どもたちの内部被ばくを考える

埼玉県三郷市の『放射能から子ども達を守ろう-みさと』が、子供たちの尿から検出されたセシウム137とセシウム134の値を公開しています。検査を受けた18名中5名から放射性セシウム検出されました。 『放射能から子ども達を守ろ…

「最悪シナリオ」をどう読むか

毎日新聞のスクープです。 『福島第1原発:「最悪シナリオ」原子力委員長が3月に作成』 3.11から2週間後の3月25日、近藤駿介内閣府原子力委員長が「最悪シナリオ」を作成し、菅直人前首相に提出していました。この「最悪シナ…

NNSAのデータについて

一度公開した、「NNSA(National Nuclear Security Administration:アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダスト分析のデータ」ですが、一部の検出場所におけるストロンチウムの単位に…

ストロンチウムを甘く見てはいけない

福島第1からばらまかれた放射性ストロンチウムは、どこにどう拡散し、蓄積しているのか… 化学的な性質がカルシウムと似ているため、そのほとんどが骨に蓄積し、白血病を引き起こす原因とされています。3.11直後から、ストロンチウ…

破綻した核燃料サイクル

どうやら、高速増殖炉『もんじゅ』が廃炉になりそうです。 『もんじゅ、廃炉含め検討 細野原発相「一つの曲がり角」』【朝日新聞】 細野豪志原発事故担当相は、「一つの曲がり角に来ている。何らかの判断を来年はしなければならない」…

尿検査とホールボディカウンター

内部被ばく量や体内にある放射性物質の量を知るためには、今のところ、尿検査とホールボディカウンターが主に使われています。 いずれも万全ではないし、検査結果をどう評価すればよいのかも分かり難いものです。しかし、現状では他に頼…