モニタリング体制に問題有り

そもそも、福島第1原発の敷地内や施設内での放射性物質のモニタリング(監視)体制に大きな問題があります。 考えてみたら、居眠り運転で重大事故を引き起こした容疑者が、みずから現場検証を行っているようなもの。お目付役は、ドライ…

核種分析、間違いの怪

4月21日に発表された東電のプレスリリースでは、3月24日・28日・29日に原発施設内で採取した試料に対する核種(放射性物質の種類)分析の間違いが発表されました。 タービン建屋でのデータから、目立つ変更点を拾ってみましょ…

水道水の放射性物質基準値はデタラメ

本ブログでは、できるだけ感情的な言葉による表現を避けてきました。それで物事が本質的に解決することは有り得ないと考えているからです。 しかしこれだけは、「デタラメ!」と断じざるを得ません。 ニュースでさんざん報じられてきた…

地方の力を、住民の力を

●アメリカ・バーモント州発「原発の運転不認可巡り訴訟」 福島第1原発の1号炉や2号炉などと同じGEMark1というタイプの原子炉が稼働するバーモント・ヤンキー原子力発電所を巡り、バーモント州のシャムリン知事が運転期間の延…

オキアミを見れば海がわかる

オキアミと言えば、釣りのまき餌か佃煮の素材。いや、ヒゲ鯨の主食なんてことをご存じ方もいるかも… まぁ、小さなエビのような形をしたプランクトンです。ただ、海の生態系の中で果たしている役割は大きく、自分よりも小さい植物プラン…

ロードマップの読み方

昨4月17日、東京電力から福島第1原発1~4号炉の収集行程表(ロードマップ)が発表されました。しかし、ザッと考えただけでも、本来、対策を考えていく上で必要な情報の多くが欠損しています。 1号炉では、本当に再臨界は起きてい…

崩壊した五重の壁(2)

では、その頃、炉内はどうなっていたのでしょうか? 燃料棒被覆管が溶けても、まだ、ペレットの二酸化ウランの融点には至りません。バラバラとペレットは圧力容器の底部に落ち、溜まっていったはずです。ペレットは、核分裂生成物の崩壊…

崩壊した五重の壁(1)

「原子炉は五重の壁で防御されている」。この原子力安全神話の根底が崩れ去りました。 まず、最初に「五重の壁」とは何だったのか、今一度、まとめてみます。 ●第1の壁=燃料ペレット。低濃縮ウラン(ウラン235の濃度が2%から5…

ごく微量のストロンチウム90?

当ブログで再三警告を発してきた、極めて危険な核分裂生成物の一つ、ストロンチウム90が正式に検出されました(変な表現ですが)。 例によって、国やマスメディアは「危険な量ではない」を連呼していますが、少しだけ正確に記事を読ん…

忌野清志郎 サマータイムブルース&LOVE ME TENDER

忌野清志郎(RCサクセション)のライブ映像。 「偉大な忌野清志郎の遺言」か「忌野清志郎の偉大な遺言」か… 闘い続けた清志郎の姿に少し目が潤みます。原発全廃へ向けた思いを新たにしました。

再度、ストロンチウム90に警戒を

相変わらず、ストロンチウム90のデータが、東電からも国からも、まったく出てきません。もっとも危険な核分裂生成物の一つと言われているのに… ストロンチウム90の半減期は約30年。ベータ線を出して、イットリウム90になります…

反原発デモに1万5千人 黙殺するマスメディア

昨4月10日、各地で反原発デモが繰り広げられました。中でも、東京・高円寺のデモには、1万5千人が参加。 芝公園にも2000人が集まり、経産省や東京電力の前で抗議の声を上げました。 一方、統一地方選挙の投票日と重なったと言…

燃料棒除去の着手まで10年

東電の榎本聡明顧問によると、「燃料棒除去の着手まで10年」だそうです。 なぜ、それだけの時間がかかるのか。その間、今避難している住民はどうなるのか。農民や漁民への補償はどうなるのか。燃料棒除去の費用は誰がどう負担するのか…

魚と放射性物質:追記

やはり、コウナゴからセシウム137が検出されました。 海の生物たちは、海に広がったはずの放射性物質を、悲しいかな、せっせと集めて体内に取り込み、濃縮までしてしまうのです。 食物連鎖に従って、コウナゴを食べる中型魚、大型魚…

魚と放射性物質

今ごろになって、「水産庁、検査強化 「魚の体内で濃縮せぬ」の見解再検討」だそうです。恐るべき不見識! 水産庁には、食物連鎖と生体濃縮に関する知識を持つ役人が一人もいなかった?そんなわけないでしょう。皆、運良く魚から高濃度…