子どもたちの甲状腺ガン

多くの方がご存じ通り、福島で子どもの甲状腺ガンが急増しています。県内で行われている原発事故発生当時18歳以下だった子供に対する甲状腺検査は3年目。今までの医学的常識では考えられない数の患者が確認されているのです。 県が発…

被爆者援護法とフクシマ

日本で年間1ミリシーベルト以上の放射線被ばくを受けた人は、無償で医療や健康診断を受ける権利があります。 「今、福島で年間20ミリシーベルトという高い線量下での暮らしを強制されている人たちがいるのに何言ってんだ!」とお叱り…

汚染水問題に出口はあるのか?(下)

ボルトで接合し、シリコンゴムのパッキンをはさんだだけの組み立て式鉄製タンク。中に入っているのは塩分を含んだ高濃度汚染水。鉄だから錆びます。シリコンゴムは放射線と太陽光線で腐食。 こんな誰にでも予想のつくことが、東電には分…

汚染水問題に出口はあるのか?(上)

汚染水問題。出口が見えません。 今朝も新たな汚染水漏れが明らかになりました。 毎日新聞【福島汚染水漏れ:高放射線量を検出 敷地内の同型2基から】 タンク鋼板の接合部(例のボルトで接合した部分を指しているのか)から汚染水が…

サンオノフレ原発、廃炉決定!

アメリカ、カリフォルニア州。サンオノフレ(サンオンフレ)原発の廃炉が決まりました。ロサンゼルスとサンディエゴのちょうど真ん中あたりにある原発です。 蒸気発生器の配管からの放射能汚染水漏れに端を発し、住民運動と、それに押さ…

大停電と原発

「安倍晋三はブラックセールスマン」「安倍晋三は死の商人」。あちこちからこんな声が聞こえてきます。 レベル7の大事故を起こしてから2年あまり。フクシマはまったく収束していません。事故の詳しいメカニズムだってまったく分かって…

トリチウムの恐怖(後編)

前編で、トリチウムによる内部被ばくを警戒する必要があると書きましたが、トリチウムが命や健康に及ぼす悪影響は、それだけではありません。 下の図をご覧ください。 左側は、よく見かけるDNAの模式図です。生命活動や遺伝情報の設…

トリチウムの恐怖(前編)

福島第1原発の汚染水漏れに関連して、トリチウムという放射性物質に注目が集まっています。 「どんなフィルターを使ってもトリチウムは取り除けない」といったニュースを記憶している方も多いと思います。 汚染水漏れそのものについて…

福島の子どもたちに甲状腺ガン

予測されていた通りの最悪の展開。 引用: 福島子ども調査:甲状腺がん、新たに2人 他7人に疑い 毎日新聞 2013年02月13日 20時40分 福島県が行っている子ども(震災時18歳以下)の甲状腺検査で、新たに2人が甲状…

年間20ミリの避難基準を非難~国連特別報告者

国連関係からも、こういった発言が出ていることを日本政府は真摯に受け止めるべきです。 ●動画再生は、下をクリックしてください。 国連人権員会「健康に対する権利に関する特別報告者」アナンド・グローバー氏記者会見(2012年1…

除染考(3):そもそも除染は必要なのか?

当ブログをはじめ、多くの人たちが多くの場所で指摘している通り、高濃度汚染地域では、除染は核物質を拡散するだけで、効果は乏しいものです。 チェルノブイリでは、立ち入り禁止区域になっている半径30キロの「ゾーン」の中では、除…

除染考(1):「除染」とは…

政府は「除染、除染」と騒ぎ立てますが、一向にその成果は上がっていません。 それどころか、「フクシマの手抜き除染」が世界的なニュースとなり、この国は多額の税金をいったい何のために、どこに投入しているのか、日本中が疑問を持っ…

もっと悪かったかもしれない

アメリカの元原発設計エンジニア、アニー・ガンダーセン氏が重大な発言をしています。 『もっと悪かったかもしれない』 要点は、 非常用ディーゼル発電機を高い場所に移転しても、フクシマ型の事故を防ぐことはできない。なぜなら、そ…

原発を総選挙の争点に

「原発をどうするかはささいなこと」と嘯き、「脱原発は短絡的。原発存続が重要」と公言してきた石原慎太郎氏が、日本維新の会に合流。 維新の会は、これまで「2030年代までに既存原発を全廃」とする一方、「原発輸出容認」という矛…