NHK総合、朝の人気番組『あさイチ』で「放射能大丈夫?食卓まるごと調査」が放送されたのは10月17日のことです(私は、偶然だったのですが、リアルタイムで見ました)。 福島の2家族を含む全国7家族の一週間分の食事に含まれて…
月: 2011年10月
セシウム137とカリウム40
昨日、セシウム137の内部被ばくに関する注目すべきニュースが伝えられました。 『セシウム検出の子ども274人 南相馬市が検査結果公表』【河北新報10/29】 例によって、「低い数値で、緊急治療を要する子どもはいない」と発…
思わぬところから… 忍び寄る放射性物質の恐怖
お茶の一件に始まった思わぬ植物や農作物の放射能汚染。 特に空間線量の高くない場所でも、植物の特性や成長期との関係で一気に放射性物質が濃縮されることを私たちは知りました。お茶の木は、新芽を出す直前に、葉から大量の放射性シセ…
放射線とは何か… あえて今、問い直す(2)
さて、放射線の種類によって、人体への影響がどう違うのか、それを再確認していましょう。 まず、核分裂生成物からの放射線です。前の記事で、ベータ線とガンマ線を出すものが多いと書きました。しかし、ベータ線は大気中では数十センチ…
放射線とは何か… あえて今、問い直す(1)
分かったようで分からない放射線。3種類の放射線をゴッチャにして論じて、特に、内部被ばくを過小評価しようと動きがあります。これに対抗するために、今一度、放射線とは何なのかを問い直してみようと思います。 実は、放射線と一口に…
低線量内部被ばく/「毎日少しずつ」の恐怖
一日に1000ベクレルのセシウム137を摂取するのと、毎日毎日10ベクレルずつを長い間摂取し続けるのでは、どちらが怖いのでしょうか? 1000ベクレルと聞くと、一瞬、大きな数字に驚きますが、実は、後者の方がずっと怖いので…
海の生態系の汚染が本格化してしまった
やっと福島沖のプランクトンの調査結果が発表されました。 『プランクトンから高濃度セシウム』【NHK】 沿岸3kmの海域で669ベクレル/kg。高い数値です。 報道では、「スズキなどの大型魚」への影響を懸念していますが、プ…
日本国内の原子力施設一覧地図
日本にある主な原子力施設をGoogleマップ上にプロットしました。 【日本国内の原子力施設一覧地図】 商用の原子力発電所は、すべて網羅してあります。 GoogleEarth で閲覧すると、原発が、いずれも風光明媚な場所に…
自然放射線を理解する
当ブログに寄せられるコメントを見ていると、自然放射線に対する質問や意見が結構あるので、チャート式で、分かりやすく整理しておきたいと思います。 イラストを見て頂ければ、私たちが地上で受けている自然放射線は、大…
内部被ばくをどう評価するのか(2)
●体内にどれだけの放射性物質があるかは計測できない。 さて、体内に入ってしまった放射性物質の量や、そこから出ている放射線量を計ることはできるのでしょうか?ホールボディカウンターという機器があります。これは、身体全体から出…
内部被ばくをどう評価するのか(1)
東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授。7月27日の衆議院厚労委で、国のあまりに人の命を軽視した被ばく対策へ怒りを爆発させ、一躍有名になってしまいました。この日の発言で大きく取り上げられたのは、除染に関するもの…
外部被ばく線量計算機
被ばく線量の計算について、混乱が続いています。「自然放射線の分はどうするの?」「外部被ばくと内部被ばくって合計できるの?」などなど。 当サイトは、内部被ばくを外部被ばくと一緒くたにして、「シーベルト」で評価することに反対…
舵を切る企業と産業界
今や、反原発に向かおうとするのは、市民だけではありません。多くの企業が、脱原発・反原発へと舵を切っています。 ソフトバンクの孫正義氏が、脱原発を目指す『自然エネルギー財団』を設立したのは、多くの皆さんがご存じの通りです。…
聖地に反旗が翻った日
茨城県東海村と言えば、住民の方からは怒られそうですが、『日本の原子力の聖地』とも言ってもよい場所。東海発電所、東海第二発電所、核燃料サイクル工学研究所を筆頭に、1999年に臨界事故を起こしたJCOを含め、12もの原子力関…