当ブログをはじめ、多くの人たちが多くの場所で指摘している通り、高濃度汚染地域では、除染は核物質を拡散するだけで、効果は乏しいものです。 チェルノブイリでは、立ち入り禁止区域になっている半径30キロの「ゾーン」の中では、除…
除染考(2):除染にゼネコンは必要なのか?
まずは下の表をご覧ください。 国や地方自治体から、除染事業のために巨額の資金が大手ゼネコンに流れ込んでいるのが分かります。 ゼネコン。正しくは General Contractor ですから、直訳すれば総合建設業といった…
除染考(1):「除染」とは…
政府は「除染、除染」と騒ぎ立てますが、一向にその成果は上がっていません。 それどころか、「フクシマの手抜き除染」が世界的なニュースとなり、この国は多額の税金をいったい何のために、どこに投入しているのか、日本中が疑問を持っ…
もっと悪かったかもしれない
アメリカの元原発設計エンジニア、アニー・ガンダーセン氏が重大な発言をしています。 『もっと悪かったかもしれない』 要点は、 非常用ディーゼル発電機を高い場所に移転しても、フクシマ型の事故を防ぐことはできない。なぜなら、そ…
原発を総選挙の争点に
「原発をどうするかはささいなこと」と嘯き、「脱原発は短絡的。原発存続が重要」と公言してきた石原慎太郎氏が、日本維新の会に合流。 維新の会は、これまで「2030年代までに既存原発を全廃」とする一方、「原発輸出容認」という矛…
2万年前の日本列島 10万年後の日本列島
上の地図は2万年前の日本列島の姿。細い線は現在の海岸線です。日本列島が大きく動いていることが分かります。 2万年前と言えば縄文時代以前。しかし、この列島には、すでに人が暮らしていました。それを「遠い昔」と呼ぶのか「たった…
福島は今、どうなっているのか…
今回は、空間線量(=外部被ばく)の視点から、今の福島を冷静に見直してみたいと思います。 下の2枚の表をご覧ください。11月7日の午前9時前後に文部科学省の「放射線モニタリング情報」から得たデータです。 3….
原発再稼働と総括原価方式の闇
この夏、関西電力管内も含めて、原発なしで電力は十分に足りていました。 関西以外のエリアでは、すべての原発が止まっています。しかし、計画停電も、強制的な節電もなく夏が乗り切れています。一般家庭や企業における、ちょっとした節…
『崩れ始めた世界の原子力ムラ』と日本
原発の開発・建設で長年に渡って先頭を走ってきたゼネラル・エレクトリック社(GE)のCEO、ジェフ・イメルト氏が『世界の原子力ムラ』を震撼される衝撃の発言です。 米GE「原発の正当化、難しい」CEO発言、英紙報道【朝日新聞…
福島意見聴取会と議事堂前解放区をめぐって
全国で行われている「将来のエネルギー政策に関する政府主催の意見聴取会」。7月29日までの開催分で、「原発0%=全原発の廃炉」の意見が7割です。 8月1日に開催された福島の聴取会では、30人中ただ一人が15%案支持で、29…
今すぐ、『黒い物質』を取り除け
先にアップした『南相馬の黒い物質』の続編です。 高い放射線量を示す黒い物質の正体は、生物学的にはらん藻や地衣類。一般には苔や藻の一種と受け取られている原始的な植物でした。 なぜ、苔や藻に放射性セシウムが濃縮されるのか… …
東電に値上げを言う権利はあるのか?
毎日新聞が『東電値上げ8.47% 消費者目線、置き去り』と報じました。 結局、東電の値上げ申請が認められることになりそうです。 経営の悪化の原因は言うまでもなく福島第1の事故。消費者庁が少しだけ頑張った形跡はありますが、…
広範なエリアで染色体分析調査を!
放医研(放射線医学総合研究所)が、今ごろになって言い訳じみた変なことを言い始めています。そして、その言い訳に誤魔化しの上塗りをしようとしているのが日本政府。福島の子どもたちの命に関わる問題で。 政府は昨年3月下旬、いわき…