除染考(3):そもそも除染は必要なのか?

当ブログをはじめ、多くの人たちが多くの場所で指摘している通り、高濃度汚染地域では、除染は核物質を拡散するだけで、効果は乏しいものです。 チェルノブイリでは、立ち入り禁止区域になっている半径30キロの「ゾーン」の中では、除…

除染考(1):「除染」とは…

政府は「除染、除染」と騒ぎ立てますが、一向にその成果は上がっていません。 それどころか、「フクシマの手抜き除染」が世界的なニュースとなり、この国は多額の税金をいったい何のために、どこに投入しているのか、日本中が疑問を持っ…

もっと悪かったかもしれない

アメリカの元原発設計エンジニア、アニー・ガンダーセン氏が重大な発言をしています。 『もっと悪かったかもしれない』 要点は、 非常用ディーゼル発電機を高い場所に移転しても、フクシマ型の事故を防ぐことはできない。なぜなら、そ…

原発を総選挙の争点に

「原発をどうするかはささいなこと」と嘯き、「脱原発は短絡的。原発存続が重要」と公言してきた石原慎太郎氏が、日本維新の会に合流。 維新の会は、これまで「2030年代までに既存原発を全廃」とする一方、「原発輸出容認」という矛…

脱原発の選挙へ

12月16日の衆院選挙が決まりました。 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、消費税増税など様々な問題を抱える今ですが、最大の争点は、言うまでもなく原発問題です。 本気で脱原発に向かえるのか? 福島の被災者を救えるのか?…

2万年前の日本列島 10万年後の日本列島

上の地図は2万年前の日本列島の姿。細い線は現在の海岸線です。日本列島が大きく動いていることが分かります。 2万年前と言えば縄文時代以前。しかし、この列島には、すでに人が暮らしていました。それを「遠い昔」と呼ぶのか「たった…

福島は今、どうなっているのか…

今回は、空間線量(=外部被ばく)の視点から、今の福島を冷静に見直してみたいと思います。 下の2枚の表をご覧ください。11月7日の午前9時前後に文部科学省の「放射線モニタリング情報」から得たデータです。   3….

原発再稼働と総括原価方式の闇

この夏、関西電力管内も含めて、原発なしで電力は十分に足りていました。 関西以外のエリアでは、すべての原発が止まっています。しかし、計画停電も、強制的な節電もなく夏が乗り切れています。一般家庭や企業における、ちょっとした節…

『崩れ始めた世界の原子力ムラ』と日本

原発の開発・建設で長年に渡って先頭を走ってきたゼネラル・エレクトリック社(GE)のCEO、ジェフ・イメルト氏が『世界の原子力ムラ』を震撼される衝撃の発言です。 米GE「原発の正当化、難しい」CEO発言、英紙報道【朝日新聞…

福島意見聴取会と議事堂前解放区をめぐって

全国で行われている「将来のエネルギー政策に関する政府主催の意見聴取会」。7月29日までの開催分で、「原発0%=全原発の廃炉」の意見が7割です。 8月1日に開催された福島の聴取会では、30人中ただ一人が15%案支持で、29…

今すぐ、『黒い物質』を取り除け

先にアップした『南相馬の黒い物質』の続編です。 高い放射線量を示す黒い物質の正体は、生物学的にはらん藻や地衣類。一般には苔や藻の一種と受け取られている原始的な植物でした。 なぜ、苔や藻に放射性セシウムが濃縮されるのか… …

東電に値上げを言う権利はあるのか?

毎日新聞が『東電値上げ8.47% 消費者目線、置き去り』と報じました。 結局、東電の値上げ申請が認められることになりそうです。 経営の悪化の原因は言うまでもなく福島第1の事故。消費者庁が少しだけ頑張った形跡はありますが、…

広範なエリアで染色体分析調査を!

放医研(放射線医学総合研究所)が、今ごろになって言い訳じみた変なことを言い始めています。そして、その言い訳に誤魔化しの上塗りをしようとしているのが日本政府。福島の子どもたちの命に関わる問題で。 政府は昨年3月下旬、いわき…

決戦は金曜日

毎週金曜日に行われている首相官邸前の反原発集会。大飯原発の再稼働問題がキッカケとなって、大きな盛り上がりを見せています。永田町・霞ヶ関付近を万を超えるデモ隊が埋め尽くしたのは、1960年の安保闘争以来です。 6月22日 …