多くの方から「遅すぎる!」とお叱りを受けそうですが、今回は、大飯原発の危険性を主にその立地から考えていきたいと思います。 最初に、当サイトが作成した『日本国内の原子力施設』 で、大飯原発の場所を確認してください。原発銀座…
世界の原子力利権と日本-3『世界の原子炉を支える日本企業』
「再転換」の次は「燃料成型加工」です。 二酸化ウランの粉末を焼き固めてセラミックス化し、燃料被覆管に詰め込みます。これが核燃料棒で、束ねると核燃料集合体になります。 国内で使う核燃料の「燃料成型加工」は、日本の原子燃料メ…
世界の原子力利権と日本-2『世界を駆け巡る核物質の危険と利権』
核物質の危険と利権。偶然、語呂合せになってしまいましたが、核物質がその大きな危険性を顧みられることなく、利権のために世界中を駆け巡っている。それが、今の状況です。 ウラン鉱山で採掘された天然ウランが加工され、原発で使われ…
世界の原子力利権と日本-1『ウラン採掘総元締めの予想外』
原子力の問題を語る時、原発だけを取り上げてもすべてを語ることはできません。ウラン採掘から、使用済み核燃料を含む放射性廃棄物の行方まで、核物質の動き全体を考える必要があります。 そこで3回に分けて、国境を越えて地球を駆け巡…
突然、『再起動』!?
昨6月8日18時より、大飯発電所の「再起動」に関する野田首相の記者会見が行われました。あまりにも酷い内容だったので、次の記事で全面的な反論・反証を行おうと思います。 先だって、この会見の中で突然飛び出した「再起動」という…
大飯原発再稼働に反対する
ある筋から、以下の情報が入ってきました。今週、明日(5/21(月))以降の話です。 ●官邸のシナリオ 1.月曜日 福井県安全専門委員会が開かれ最終判断を下す。 (中川委員長が、「再稼動に支障をきたすようなことはないと総合…
原発稼働ゼロの日を迎えて
きょう、2012年5月5日深夜、42年ぶりに日本列島で稼働する原発がゼロになります。 原発の安全性がまったく約束されず、使用済み核燃料の行き場も決まらない中、他の選択肢はありません。また、福島第1の事故に関して、詳細な解…
附記:どうにも腑に落ちない水素発生
「どうにも腑に落ちない水素発生」の参考資料として、チェルノブイリと福島第1の事故を「制御不能に陥った核燃料の量」という視点から比較した一覧表をアップします。 福島第1は沸騰水型、チェルノブイリは黒鉛減速沸騰水型と炉の形式…
どうにも腑に落ちない水素発生
昨4月4日、強風の影響で福島第1の窒素注入装置が停止したというニュースが入ってきました。 毎日新聞が『福島第1原発:強風でフィルター詰まる 窒素注入装置停止』と報じたのです。 このニュースを読んで、「まだ窒素を注入してい…
4号機 核燃料プールの危険性【2】
■大量の使用済み核燃料があった理由 下の表は、福島第1の原子炉および核燃料プールにあった燃料集合体の数です。60本から74本の燃料棒を束ねて、一体の燃料集合体にするわけですから、一つの原子炉に数千本の燃料棒があることにな…