たった1%の綱渡り

3.11以来、原子力発電の危険性に多くの人が気がつきました。しかし、いまだに推進派からは「より安全な原発を…」とか「原発が無くなったら日本経済は沈没する」といった発言が続いています。もう一度シビアアクシデントが起きたら、…

舵を切る企業と産業界

今や、反原発に向かおうとするのは、市民だけではありません。多くの企業が、脱原発・反原発へと舵を切っています。 ソフトバンクの孫正義氏が、脱原発を目指す『自然エネルギー財団』を設立したのは、多くの皆さんがご存じの通りです。…

聖地に反旗が翻った日

茨城県東海村と言えば、住民の方からは怒られそうですが、『日本の原子力の聖地』とも言ってもよい場所。東海発電所、東海第二発電所、核燃料サイクル工学研究所を筆頭に、1999年に臨界事故を起こしたJCOを含め、12もの原子力関…

今頃 ストロンチウムだと!

久々に手が震えるような怒りを感じています。 昨9月30日、文科省から『文部科学省による、プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について』なる報道発表が行われました。一つ前のブログ『再度、プルトニウムに警戒を』は、こ…

再度、プルトニウムに警戒を

これまでも、アメリカ西海岸を含むたくさんの場所で、福島第1由来とされるプルトニウムが検出されてきました。今回は、やっと、文科省が福島第1の敷地外へのプルトニウムの飛散を認めた形です。 『飯舘村など プルトニウム検出』(N…

原子の一個一個に至るまで

地元の人たちの声や自治体からの要望に押されて、ようやく国が除染に向けて動き出しました。 『年間5ミリシーベルト以上地域、国が除染へ 環境省方針』【朝日新聞9月27日】 私は、今回の事故で漏出・飛散した放射性物質に関して、…

毎時1マイクロシーベルトで安心はできない

福島で、3.11以来初めて、空間線量が1マイクロシーベルト/毎時を切ったようです(文科省測定)。 『放射線量:毎時1マイクロシーベルト切る 福島、震災後初』【毎日新聞9月22日】 台風による風と雨が、表土に付着した放射性…

集団ヒステリーとマインドコントロール

9月19日。原発に反対する6万人という大勢の人たちが、東京・明治公園を埋め尽くしました。私もその一人として参加しましたが、明治公園にあんなに人が集まったのを見たのは初めてです。 集会&パレードの詳細は、他のサイトでたくさ…

民主・自主・公開という大原則

3.11以来続いてきた東電の情報隠蔽。この間の「黒塗りの手順書」の一件で、頂点に達したかの感があります。 『50行中48行黒塗り 東電、国会に原発事故手順書提出』【朝日新聞9月12日】 そもそも、日本の原子力平和利用に関…

裁判所が逃げ出す!?

毎日新聞で、『この国と原発:第2部・司法の限界』という興味深い連載が始まりました。 過去、原発の安全性を巡る裁判では、ことごとく住民敗訴の判決が下されてきました(一部の下級審を除く)。記事の中では、判決内容の変遷などに触…

「電力会社の財布」と「私たちの財布」

民間のビジネスの世界だったら、「こんな見積り、通るわけねぇだろ!顔洗って出直してこい!」と、思わず言葉も荒っぽくなってしまいそう。日本エネルギー経済研究所と地球環境産業技術研究機構という民間のシンクタンクが提出した発電コ…

私企業 東京電力の責任

3.11から間もなく半年。東京電力から初めて原則的な発言が出たような気がします。 「東電:中間貯蔵施設受け入れに前向き 福島第1敷地内に」 本来なら東電には、福島第1から出た放射性物質の原子一個一個に至るまで回収して、福…

再処理施設って何?

使用済み核燃料の再処理施設を巡る興味深い報道があったので、取り上げておきます。 「福島の核燃料、仏が引き取り打診」 菅前首相に聞くフランスのフィヨン首相から菅前首相に、「福島第1にある使用済み燃料(プールで保管中の310…

続・急性白血病で福島第1原発作業員が死亡

福島第1での作業員の急性白血病に関して、日弁連が声明を出しました。 「急性白血病は遺伝などを原因とする例も見られるが、放射線被ばくや一部の化学物質への曝露等に起因する例が多く、その原因の特定は疾患の種類や遺伝性などの他の…