「最悪シナリオ」をどう読むか

毎日新聞のスクープです。 『福島第1原発:「最悪シナリオ」原子力委員長が3月に作成』 3.11から2週間後の3月25日、近藤駿介内閣府原子力委員長が「最悪シナリオ」を作成し、菅直人前首相に提出していました。この「最悪シナ…

NNSAのデータについて

一度公開した、「NNSA(National Nuclear Security Administration:アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダスト分析のデータ」ですが、一部の検出場所におけるストロンチウムの単位に…

ストロンチウムを甘く見てはいけない

福島第1からばらまかれた放射性ストロンチウムは、どこにどう拡散し、蓄積しているのか… 化学的な性質がカルシウムと似ているため、そのほとんどが骨に蓄積し、白血病を引き起こす原因とされています。3.11直後から、ストロンチウ…

破綻した核燃料サイクル

どうやら、高速増殖炉『もんじゅ』が廃炉になりそうです。 『もんじゅ、廃炉含め検討 細野原発相「一つの曲がり角」』【朝日新聞】 細野豪志原発事故担当相は、「一つの曲がり角に来ている。何らかの判断を来年はしなければならない」…

尿検査とホールボディカウンター

内部被ばく量や体内にある放射性物質の量を知るためには、今のところ、尿検査とホールボディカウンターが主に使われています。 いずれも万全ではないし、検査結果をどう評価すればよいのかも分かり難いものです。しかし、現状では他に頼…

移住と除染

福島第1原発が立地する大熊町。町全体が20km圏内の警戒区域に入り、町民全員の避難が続いています。 11月20日に町長選が行われ、「しっかりと町の除染を行い、住民が生活できる環境を作ることが最優先の課題」とする現職候補が…

福島とチェルノブイリの年間1ミリシーベルト

今、福島の人たちは、まったくひどい状況の中に住み続けることを強制されています。 国が発表した年間1ミリシーベルトという除染のための基準。『汚染状況重点調査地区域』という難しい名称が付いていますが、簡単に言えば、福島第1由…

安斎育郎さん、室井佑月さん、今こそ一言を!

10月17日の『あさイチ』に、ゲストコメンテーターとして出演したのは、放射線防護学を専門とする安斎育郎さん(立命館大学名誉教授)と作家の室井佑月さんでした。 「これは絶対!」という勢いで示された、首都大学東京の福士研究室…

NHK『あさイチ』の怪

NHK総合、朝の人気番組『あさイチ』で「放射能大丈夫?食卓まるごと調査」が放送されたのは10月17日のことです(私は、偶然だったのですが、リアルタイムで見ました)。 福島の2家族を含む全国7家族の一週間分の食事に含まれて…

セシウム137とカリウム40

昨日、セシウム137の内部被ばくに関する注目すべきニュースが伝えられました。 『セシウム検出の子ども274人 南相馬市が検査結果公表』【河北新報10/29】 例によって、「低い数値で、緊急治療を要する子どもはいない」と発…

思わぬところから… 忍び寄る放射性物質の恐怖

お茶の一件に始まった思わぬ植物や農作物の放射能汚染。 特に空間線量の高くない場所でも、植物の特性や成長期との関係で一気に放射性物質が濃縮されることを私たちは知りました。お茶の木は、新芽を出す直前に、葉から大量の放射性シセ…

放射線とは何か… あえて今、問い直す(2)

さて、放射線の種類によって、人体への影響がどう違うのか、それを再確認していましょう。 まず、核分裂生成物からの放射線です。前の記事で、ベータ線とガンマ線を出すものが多いと書きました。しかし、ベータ線は大気中では数十センチ…

低線量内部被ばく/「毎日少しずつ」の恐怖

一日に1000ベクレルのセシウム137を摂取するのと、毎日毎日10ベクレルずつを長い間摂取し続けるのでは、どちらが怖いのでしょうか? 1000ベクレルと聞くと、一瞬、大きな数字に驚きますが、実は、後者の方がずっと怖いので…

海の生態系の汚染が本格化してしまった

やっと福島沖のプランクトンの調査結果が発表されました。 『プランクトンから高濃度セシウム』【NHK】 沿岸3kmの海域で669ベクレル/kg。高い数値です。 報道では、「スズキなどの大型魚」への影響を懸念していますが、プ…