子どもたちの甲状腺ガンに再度注視を!

福島での甲状腺ガン検査、新しいデータが公開されました。
先に当ブログ『子どもたちの甲状腺ガン』で紹介したデータは、2013年8月23日検査分までの集計でした。今回、11月15日検査分までが出てきました。ちょっと恐ろしい数字が含まれていますので、報告をしておきます。

まず、データの在り所です。
<県民健康管理調査「甲状腺検査」の実施状況について>
2013年8月23日検査分まで(リンク切れ)
2013年11月15日検査分まで(リンク切れ)

2つのデータを見比べてみると、8月24日から11月15日までに検査を受けた人のうち、結果が判定したのは26,404人。で、この3か月弱の間に9例の「悪性ないし悪性の疑い」が出ているのです。
この期間で子どもたちの甲状腺ガンの発生率を見ると、「100万人あたり341人」というたいへんに高い数字になります。
前の記事でお伝えしたとおり、通常、子どもの甲状腺ガンは100万人に1人とか3人にしか発生しないと言われています。

2011年、2012年の数字にも若干の修正が入ったようなので、もう一度、データを表でまとめ直してみました。
なお、前回の表では、受診者数を分母にしたのですが、結果判定者数を分母にした方が、より正確でした。

今回は、結果判定者数に対する「悪性ないし悪性の疑い」の率で整理してあります(2011年、2012年に関しては、判定率が99.9%なので、受診者数≒結果判定者数です。結果の数字にはほぼ影響ありませんでした)
2013年分を11月15日分までの通算で見ると、100万人あたり136人ですから、2011年、2012年よりは低い率になっています。
汚染度の高かった市町村から検査を進めているので、全体として甲状腺ガンが見つかる率が減ってくるのは、ある意味、納得が行きます。

しかし、下がっていた2013年の数字が、夏以降、なぜか跳ね上がっています。ここは原因究明が必要です。万人単位の結果判定者数を分母にしているので、誤差と言うには大きすぎます。今、福島の子どもたちに何が起きているのか… 少しでも早く見極め、可能な対策を取る必要があります。

また、資料を見る限り、一度検査を実施した市町村での再検査は行っていないようです。
「被ばく後、4~5年経たないと子どもの甲状腺ガンは発症しない」と言い張る福島県立医大が主導する検査にしては、矛盾があります。2011年に受診した富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、飯舘村など汚染のひどかった地域の子どもたちの多くは、その後2年間、放ったらかしにされています。言葉は悪いですが…

ちなみに、他の病気の100万人あたりの年間発生率を見てみましょう。
●白血病:60人~70人/100万人
●膵臓ガン:100/100万人

これらは子どもだけの数字でありません。
一方、”子どもの甲状腺ガン”に関して同じ書き方をすれば、通常は、
●子どもの甲状腺ガン:1人~3人/100万人

です。

今、福島では子どもだけで、<100人~350人/100万人>の甲状腺ガン患者が見つかっています。尋常ではありません。

ちなみに、当方の知人(遠い知人まで含めて)関係で、この数年間の間に、膵臓ガンになった人は3人。白血病は1人。大人の甲状腺ガンが1人。子どもの甲状腺ガンは聞いたことがありません。
100万人に100人というのは、決して少ない数ではない。一方で、子どもの甲状腺ガンは、きわめて珍しいという実感があります。
「サンプル数が少なすぎる!」と批判する向きもあると思いますが、福島で多発する子どもたちの甲状腺ガンの数には直感的に違和感があります。原発事故と無関係と考えるには、大きな無理があります。

甲状腺ガンの原因は、ヨウ素131による被ばくです。それは、事故直後、数週間の間に起きているので、今から影響を取り除くことはできません。
しかし、一生に渡る健康管理を保証することで、異常を少しでも早く発見できます。もし、ガンであれば、早期発見・早期治療は、転移や再発の可能性を減らします。

国と東電は、とにかく責任を持って対応すべきです。命の問題に対して。

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