民主党代表選を傍観するな

実質的に次の総理を決める民主党代表選挙が行われようとしています。「なんでこんな時期に…」というのが、多くの人の思いですが、この流れは止めようがありません。29日に民主党国会議員による投票との見通し。私たちは、これを指をくわえて眺めているしかないのでしょうか?

今度ばかりはそうはいきません。
菅首相は脱原発宣言。鳩山由紀夫前総理も脱原発支持。小沢一郎氏は 「原発はもう無理だ。今までは過渡的エネルギーとして仕方ないと考えてきたが、これからのエネルギー政策は根本的に変える必要がある」「万一事故が起こった時は大変な被害を周囲に与えてしまうことが今回の事故で明確になったわけだから、これからは火力発電とか再生可能エネルギーとか、原発に頼らない、新しいエネルギー政策を構築しなければならない」「核燃料サイクルももう無理だ。最終処分場もないのに、高速増殖炉だの再処理工場だのというのは、そもそも不可能だ」(AERA6/6号)と、実にもっともなことを語っています。
民主党全体が脱原発を意識せざる得ないところまでは来ているのです。しかし一方で、民主党員の中に、原発推進派から即時脱原発派まで、様々な意見があることも事実でしょう。

そこで、民主党員ではない私たちに何ができるのか?
<全国民→民主党員→民主党国会議員>という形で、「脱原発」の流れを強めていく必要があるし、それは可能です。
ブログやツイッターといったソーシャルメディア(クチコミ)が力を発揮する時。いえいえ、井戸端会議だって、職場での昼食時の雑談だって力になります。小さな声が束になった時、民主党議員(地方議員まで含めて)は、「脱原発を明言しなかったら次の選挙で勝ちはない」と思い知るでしょう。

テレビや新聞などのマスメディアは、明確な公開質問を代表選挙立候補者に対して行うべきです。
例えば、質問はこうです。
●日本の原子力発電所に関して
1. 現在止まっている原子炉を一切再稼働させることなく、脱原発を目指す。
2. 3年から5年を目途に、すべての原子炉を停止し、脱原発を目指す。
3. 5年から10年を目途に、すべての原子炉を停止し、脱原発を目指す。
4. 原子力発電はある程度維持しながら、再生可能エネルギーの比率を高める。
5. 原子力発電をエネルギー政策の中心に据え続ける。
●核燃料サイクルについて
1. 高速増殖炉「もんじゅ」も六ヶ所村再処理工場も即時撤退。
2. 高速増殖炉「もんじゅ」のみ撤退。六ヶ所村再処理工場とプルサーマル発電は継続。
2. 高速増殖炉「もんじゅ」・六ヶ所村再処理工場のいずれも継続。

直接選挙ではないもどかしさはありますが、なんとかして、「原発はいらない」という私たちの声を民主党代表選に反映させましょう。「永田町の中で決まることだから」という、あきらめは禁物です。兎にも角にも、次の総理には、強力に脱原発を推進してもらう必要があるのですから。

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