附記:どうにも腑に落ちない水素発生

「どうにも腑に落ちない水素発生」の参考資料として、チェルノブイリと福島第1の事故を「制御不能に陥った核燃料の量」という視点から比較した一覧表をアップします。 福島第1は沸騰水型、チェルノブイリは黒鉛減速沸騰水型と炉の形式…

どうにも腑に落ちない水素発生

昨4月4日、強風の影響で福島第1の窒素注入装置が停止したというニュースが入ってきました。 毎日新聞が『福島第1原発:強風でフィルター詰まる 窒素注入装置停止』と報じたのです。 このニュースを読んで、「まだ窒素を注入してい…

失われた福島の米

3.11福島第1原発の事故は、私たちの暮らしにどれだけの被害を及ぼしているのか… 今回は、「福島県の稲作」という視点から見てみます。 農水省が、4月1日からの「食品に含まれる放射性セシウム新基準」にあわせて、100ベクレ…

東電の悪あがき

●天下りでスパイ雇い入れ!? 今朝の毎日新聞、一面トップのスクープ記事です。 『東電:原発事故後も天下り招請 東京都元局長を雇用』 『東電天下り:関係改善の切り札 固辞する元局長を説得』 東電が、東京都の元環境局長を天下…

南相馬の黒い物質

テレビのニュースでも報じられたので、ご存じの方も多いと思いますが、「南相馬の黒い物質」の話です。 南相馬の地元の方が、所々の地表面に広がる黒い物質に線量計を近づけて測ったところ、最大31,682cpm(そのまま換算すると…

4号機 核燃料プールの危険性【2】

■大量の使用済み核燃料があった理由 下の表は、福島第1の原子炉および核燃料プールにあった燃料集合体の数です。60本から74本の燃料棒を束ねて、一体の燃料集合体にするわけですから、一つの原子炉に数千本の燃料棒があることにな…

4号機 核燃料プールの危険性【1】

3.11から一年が経とうとしています。 福島第1の現状はどうでしょうか… 日本政府は無理矢理の「冷温停止宣言」を発しましたが、現実は、その言葉からほど遠いものです。 塩ビのパイプやホースをつないだ仮設の循環冷却システムは…

2号機の温度上昇と再臨界

2号機圧力容器内の温度が上昇し、大きな問題となっています。 いったい何が起きているのか… 不安に苛まれます。 しかし、一歩引いて冷静に見つめ直してみると、この問題、下手をすると東電に騙されてしまいかねません。炉内温度の上…

アーニー・ガンダーセン博士のメッセージ

アメリカの原子力研究者 アーニー・ガンダーセン博士が、年末に素晴らしいメッセージを発していました。 ■アーニー・ガンダーセン博士のビデオメッセージ 簡単に内容をまとめると、 ●福島第1の現場で何が起きているのか? 今後、…

ヨウ素131検出について

昨日から東京では雪がちらついてます。この雪から、ヨウ素131が検出されたとして、一部で、ちょっと騒ぎになっています。 ご存じ通り、ヨウ素131の半減期は8日ですから、福島第1で再臨界が起きていない限り、事故発生から300…

リフレッシュ・ローテーションの効果

今回は、当サイトの読者の一人、「世田谷の鈴木さん」から寄せられた試算とコメントを紹介してます。 内容は、『「リフレッシュ・ローテーション分校」による、Cs体内残存量の低減効果』というものです。 リフレッシュ・ローテーショ…

福島で放射性降下物(Fallout)が急上昇

福島県が調査・公表している『定時降下物環境放射能測定値』に、1月2日から3日にかけて、非常に高い数値が記録されています。セシウム137が252MBq/km2(メガベクレル/平方キロメートル)、セシウム134が180MBq…

元旦のスクープ

2012年元旦。朝毎両紙の原発問題を巡るスクープが印象的でした。 まず、朝日新聞。 『原子力業界が安全委24人に寄付 計8500万円』朝日新聞 原子力安全委員会の委員(班目委員長を含む)24人が、原子力関連の企業・業界団…

子どもたちの内部被ばくを考える

埼玉県三郷市の『放射能から子ども達を守ろう-みさと』が、子供たちの尿から検出されたセシウム137とセシウム134の値を公開しています。検査を受けた18名中5名から放射性セシウム検出されました。 『放射能から子ども達を守ろ…