水道水の放射性物質基準値はデタラメ

本ブログでは、できるだけ感情的な言葉による表現を避けてきました。それで物事が本質的に解決することは有り得ないと考えているからです。

しかしこれだけは、「デタラメ!」と断じざるを得ません。
ニュースでさんざん報じられてきた飲料水(水道水)におけるヨウ素131の安全基準は、「大人は300Bq/L、乳児は100Bq/L」です。「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値」と「原子力安全委員会が定めた飲食物摂取制限に関する指標値」に従ったもの。一部のメディアは「IAEAが定める世界基準より10倍厳しい値!」とまで報じました。

しかし、世界保健機関(WHO)のホームページ(表部分の翻訳を下に表示)を見たら、卒倒しそうになりました。IAEAが定める3000Bq/Lというのは深刻な原子力緊急時のものであって、こんな水道水が出たら即刻避難というレベルです。
WHOが定める基準は、大人では日本の基準の1/30にあたる10Bq/Lだったのです。WHOが作った一覧表の翻訳を載せておきます。

原子力安全委員会が定めた飲食物摂取制限に関する指標値」は3月17日に、「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値」は3月24日に慌てて定められたものです。それまで、日本では、WHOが定める10Bq/Lが基準値あるいは指標値として合意されていたのに…(WHOの基準にしても、外部被曝と内部被曝をゴッチャにして扱っているという問題はあるのですが)

さて、例えば東京都健康安全研究センターが調べている
都内の水道水中の放射能調査結果」を見てみましょう。3/22~3/27にかけて、WHOの基準値を大きく越えているではありませんか!
東京でさえ、この有り様です。より福島第1原発に近い地域ではどうなっていたのか?すでに私たちの身体は人体実験の一検体としてしか数えられなくなってしまったのでしょうか…

今、デタラメが横行しています。

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