2011年3月23日。すでに福島第1原発が重大な事故を起こしてから13日目です。事態は収束に向かう気配すら見せていません。
現時点で、チェルノブイリに次ぐ人類史上二番目に悪い大事故になっています。しかし、東電や政府から出てくる情報は、どうも納得のいかないものばかりです。
少しばかり前の話になってしまいますが、ある大学の物理学科に在籍し、理論物理学者の武谷三男先生(1911年~2000年)に学んだことがあります。
武谷先生は、「科学者の社会的責任」を重視し、原発問題や公害問題に積極的に発言してきました。原子力関係でもっとも有名な著作は「原子力発電」(岩波新書・1976年発行)です。
今も私の手元にあり、少し黄変していますが、中身はまったく古びていません。今回の原発事故を考える上で、大いに役に立ちました。今後、このブログの参考書として使っていくつもりです。
進行中の原発大事故の最中、「私設原子力情報室」をスタートさせることとします。